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I LOVE YOU TO THE MOON AND BACK

いろいろメモ。映画、読書、展覧会、パリの街角から。— だいたい週1〜2回更新目標。

パク・チャヌク監督「お嬢さん」 ★★☆☆☆

映画

今年最初の映画館、フランスで昨年評判のとっても良かった、パク・チャヌク監督「お嬢さん」(Park Chan-Wook - Mademoiselle)を観てきましたー!が… 本物そっくりの偽物ダイヤをつかまされた気分。。。😞

まず長すぎる。間延びして、美しい場面も埋もれてしまって退屈に。

2時間25分だけど、30分くらい無駄。厳選して、もっとメリハリついてたら星一つ増えてた。

虐待とか、孤独とか、複雑な家族の関係とか(あんまり言うとネタバレですね)、扱うテーマは重くデリケートなのに、ところどころはめ込むコメディータッチの演出がミスマッチで、肝心の大切なテーマまでがおままごとのように、映画全体が嘘のように感じさせられてしまう。
コメディーならコメディーでいいんだけど、そうではなくてやっぱりドラマティックにスリリングに話は展開していくのでシラけちゃう。

当然ながら、悲惨な状況の中で、笑いはオアシスになります。

ただそれを安っぽいドラマのようなもので済ますのではなく、もっと人が自然に共有できる笑い、何気ない素振りだったり、思わず目を合わせて笑ってしまうような不条理だったり、の方が品格も説得力も上。

「テーマがヘビーなだけに、いくらか軽いシーンも入れないと正視に耐えられなくなる」っていう危惧というかバランスへの配慮からなのか、それとも単純に大衆ウケ狙いなのか、真意はいかに。

舞台になるお屋敷も女優さんも美しくて、ほけーっと見とれちゃうシーンはたくさんあったけれど、話の中身が伴わないと、女性誌でバカンス特集やファッションページを眺めてうっとりする程度のものに。

本来だったら、もっと胸に痛く突き刺さるような出来事ばかりなんですよ。
しかも現実に今社会で起こっている問題と同じ類の、まさに今話し合うべきこと。
シナリオの大筋は、ショッキングで、破廉恥で、気になって、魅力的なんです
ところが見終わっても全く他人事というか、痛くもかゆくもない。
キレイな女優さんの裸と絡みのシーンも、もうなんというか、この手のシーンによくあることだけど、目の保養になる以外に意味あるのかしらと。

見た目は華やかで話題性もたっぷりだけど、私が観たいのはもっと心を震わせてくれる映画だなあ!

とどめはエンドロールで流れる音楽。
どうしてあんなポップにしちゃうかな。映画の流れと全然関係ないし、もうほんと最悪。興ざめもいいとこ。
観客をバカにすんじゃないと言いたい。
もう。

同監督のオールド・ボーイは観て面白かった記憶があるけど、今見たらどうかな。

息子の付き添いで行くアニメ以外の映画を観る時間、ついにゲット!と思って、貴重な自由時間のために、ハズレのないものをチョイスしたつもりだったんだけどなー。

次はいつ行けるかな。

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